2013年7月12日金曜日

Google Analytics SDK for Android v2 (β) - 概要



※このエントリは、Google Analytics SDK for Android v2 (Beta) - Overview の翻訳記事です。


Google Analytics SDK for Android は、開発者がアプリからユーザーの活動に関するデータを収集することを容易にします。このドキュメントはSDKの価値の概要と、単一のプロパティIDとEasyTrackerを使用した計測の方法に関するガイドを提供します。



v1.xからのマイグレート? v2を使うために ”マイグレーションガイド” をご覧ください。



イントロダクション


Google Analytics SDK for Android は、開発者がアプリからユーザーの活動に関するデータを収集することを容易にします。


開発者は計測のために、Google Analytics のレポートを使用することができます:




  • アプリケーションを使用しているアクティブユーザ数

  • アプリケーションが世界のどこで使用されているか

  • 特定の機能の利用状況

  • アプリ内課金とトランザクション

  • アプリケーションのクラッシュの数とタイプ

  • その他の便利な計測指標


加えて、Google Analytics SDK for Android は、Google Playからインストールされ、アプリ内課金を通じて、販売チャネルの実績をエンド・ツー・エンドの可視化することにより、モバイルマーケティングキャンペーンの実績をモニタするツールを提供します。




はじめる前に


SDKで実装を始める前に、以下を用意しておいてください:




  • Android developer SDK (Windows, Mac OS X, and Linuxで使用可能)

  • Google Analytics SDK for Android v2 (自身のプロジェクトとビルドパスの中にlibGoogleAnalyticsV2.jarを入れておくこと)

  • Google Analytics SDK for Android v2 を実装するAndroidアプリ

  • 新しい Google Analytics アプリのプロパティとプロフィール


はじめよう


SDKを使って開始するには3つのステップがあります:




  1. AndroidManifest.xml の更新

  2. EasyTracker メソッドの追加

  3. analytics.xml ファイルの作成


これらのステップを完了したら、Google Analyticsを使用して計測を行うことができます:




  • アプリのインストール

  • アクティブユーザとユーザ統計

  • 画面及びユーザのエンゲージメント

  • クラッシュと例外


1. AndroidManifest.xmlの更新


AndroidManifest.xmlファイルに以下のパーミッションを追加します:



<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />


2. EasyTracker メソッドの追加


以下の例のように、それぞれのアクティビティ中の onStart() と onStop() メソッドに送信メソッドを追加します:



/**
* Analyticsを実装したアプリのアクティビティの例
*/
public class myTrackedActivity extends Activity {
@Override
public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
super.onCreate(savedInstanceState);
}

@Override
public void onStart() {
super.onStart();
... // onStart() の残りのコード
EasyTracker.getInstance().activityStart(this); // このメソッドを追加
}

@Override
public void onStop() {
super.onStop();
... // onStop() の残りのコード
EasyTracker.getInstance().activityStop(this); // このメソッドを追加
}
}


EasyTracker は呼び出される前にコンテキストを必要とすることに注意してください。上記の例でいうと次の行です:



EasyTracker.getInstance.activityStart(this);


コンテキストの設定は慎重に行って下さい。


一方でもし、他のクラスやメソッドで EasyTracker を用いる必要がある場合は、EasyTrackerの setContext(Context ctx) メソッドを最初に呼ぶ必要があります。



// EasyTrackerを使用する前にコンテキストをセットする。
// SDK はアプリケーションコンテキストを使用することに注意
EasyTracker.getInstance().setContext(this);
// EasyTrackerの準備はOK


3. analytics.xml ファイルの作成


Google Analytics SDK for Androidのバージョン2では設定オプションは、このガイドで analytics.xml と呼ばれているXMLリソースファイルによって管理されます。プロジェクトの res/values フォルダの中にこのファイルを生成し、トラッキングIDを追加する必要があります。以下の例は、どのようにトラッキングIDを追加し、アクティビティを有効にして、例外を計測するかについて示したものです:



<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>

<resources>

<string name="ga_trackingId">UA-XXXX-Y</string>


<bool name="ga_autoActivityTracking">true</bool>


<bool name="ga_reportUncaughtExceptions">true</bool>
</resources>


LintのチェッカーがトラッキングIDのダッシュ('-')の使用について警告を発するかもしれません。<resources> タグに追加の属性を追加することで警告を抑制することができます:



<resources xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools"
tools:ignore="TypographyDashes">



重要:ga_trackingIdの文字列中のダッシュはエンコードしないでください。エンコードしてしまうと、レポートのいかなるデータも見ることができなくなってしまいます。



実装の際に設定可能な完全なパラメータのリストは、analytics.xml パラメータ参照をご覧ください。


おめでとうございます!これでアプリは Google Analytics にデータを送信する準備ができました。


次のステップ


キャンペーン計測、アプリ内課金と取引、ユーザとやりとりするイベントを含む、Googleアナリティクスをさらに利用することができます。あなたのアプリにどのようにこれらの機能を追加するかを学ぶには、以下のデベロッパーガイドを御覧ください:




  • 高度な設定 – 複数のトラッカーを含む、高度な設定オプションを学びます。

  • キャンペーンの計測 – チャネルとキャンペーンがアプリで動作することを理解するために、キャンペーン計測をどのように実装するかを学びます。

  • イベントの計測 – イベントを使用してボタン、動画、その他のメディアとのやりとりであるユーザエンゲージメントの計測方法を学びます。

  • アプリ内課金の計測 – アプリ内課金とトランザクションの計測方法を学びます。

  • ユーザータイミング – ロード時間、メディアのエンゲージメントなどのために、アプリ内のユーザータイミングを計測する方法を学びます。

  • Analytics.xml のパラメータ – analytics.xml 設定パラメータの完全なリストを見ます。



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文責:品川開発課 瀬戸 直喜





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