2014年2月13日木曜日

[コラム] 日本アンドロイドの会2月定例会に参加してきました。


2014年2月の日本アンドロイドの会定例会に参加してきました。

https://www.android-group.jp/event/event28.html

iBeaconとはどんなもので、アンドロイドで実現する場合に注意すべきことは何かなどを、この方面で活躍されている方を招いて勉強するという内容でした。

まず、今度の2/15、16に会津でBLEハッカソンを企画されている、Aka Beacon で有名なGClue の佐々木陽氏が、iBeacon とは、UUID、Major、Minor でビーコンを区別し、Immediate/Near/Far/Unknown などの近さが取得できるものですよ、ということを自作したデバイスを使ってデモを行いながら、非常に軽やかに説明されました。

また、iOSのバックグラウンド処理についても触れて、アプリがバックグラウンドにいてもRegion IN/OUTのイベントを受信でき、15秒間は動作可能ということも述べられていました。結局、もっとバックグラウンド動作を伸ばす方法はあるみたいですが…。

アンドロイドは、各アプリがビーコンを監視する部分を独自でもつため、ビーコンを利用するアプリが立ち上がるほど、電力消費が大きくなるとのこと。対して、iOSは、フレームワーク部分がビーコンの監視を行ってくれているので、ビーコンを使うアプリがたくさんいても省電力になっているとのこと。だから、アンドロイドでもビーコンを扱うサービスを作り、省電力な設計を行う必要があるとおっしゃっていました。

あとは、エコシステム、Appcessoryを中心とする最近のビジネス状況について、BLEデバイスのモジュール化のベンチャーが増えていることなどを説明してくれました。

続いて、Applixで研究開発をされている日向さんがビーコンの電波特性について、非常にわかりやすく解説してくれました。屋内測位をやっていると、電波特性というものに敏感になるもので、なんでこんなに状況によって電波強度がかわるのか深く知りたくなってきます。日向さんの調べたところによると、床や壁などに当たって跳ね返ってくる反射波との干渉により、場所によって電波の強弱が変わってしまうということです。また、電波強度と距離の関係式も、2、3mくらいまでなら大体合っているが、距離が遠くなるに連れて、実際の値とのずれが大きくなってくるとのこと。屋内測位をやったときもFarのビーコンは無視すると非常にうまく行きましたから、納得です。日向さんの考えでは、RSSIからもとめる距離の精度も対数をとった値なら実用に耐えられるのでは、とのこと。

あとのお二人は、iBeaconを使った事例でした。

元頓知ドットさんのおでかけスクラップサービス"tab"は、失敗事例などいくつか紹介しており、非常に参考になりました。

残念ながら、帰阪するため参加できたのはここまででした。

iBeaconでブームとなったBLEの流れですが、アンドロイドでちゃんとしたサービスが展開されるのはまだまだ先なのかなという印象を受けました。

140 180 BLE , iBeacon , 測位 , 勉強会

記載されている会社名、および商品名等は、各社の商標または登録商標です。

0 コメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...