2015年3月17日火曜日




はじめに


本記事は、Googleから発表されているAndroid Autoの特徴や機能に関してまとめた記事です。
Android Autoの現在使用可能な機能、将来的に使用出来る機能およびそのアプリケーションの構成に関して、大きく分けて以下のようにまとめています。(2015/03/13時点)

  • Android Autoとは
  • Android Autoの動作環境
  • Android Appについて
  • 今後の展望について

※本記事を記載するにあたって、以下のURLを参考にしております。

Android Autoとは?


1概要


1.1 Android Auto


Android Autoとは、Android端末とカーナビ等の車載器(テレマティクス)と連動するシステムです。

ユーザーは車載機の操作のみでAndroid端末と連携でき、サービス、メールの確認、

音楽の再生、目的地までのナビゲーションなどのサービスを受けることが出来ます。


図 1.1.1.1

1.2 特徴

Android Autoに関する公式な発表では、まだ一部しか公開されていませんが、
Googleから発表されている動画や実際にハンズオンしている動画を見ると、
以下のような特徴が見て取れます。

  • Android端末とAndroid Auto搭載の車載機をUSBケーブルでつなぐことで連携を開始します。
  • Android Autoはタッチパネルによる操作のみでなく、音声入力によるハンズフリー操作、そして対話型の操作が可能です。
Android端末との連携では、以下のような機能が想定されています。
 ※現在開発方法が公開されているのは、音楽再生、通知機能のみです。
  • 音声認識
    • メールや通知に対する返信の作成
    • 別アプリの起動および操作
  • 音声再生
    • メール・リマインダーやスケジュール通知の読み上げ
  • 音楽再生
    • スマートフォン内の音楽データの再生
  • 電話機能
    • スマートフォン内の電話帳から電話
    • ダイヤル入力による電話
  • 通知機能
    • 通知を選択すると、内容の音声読み上げ
    • 通知に対しての返信
  • Google Mapによるナビゲーション

Android Autoの動作環境

1 Android Auto動作環境の構成


現在公開されているAndroid Autoアプリの開発環境は以下のようになっています。



図 2.1.1

以下の表にAndroid Auto動作環境の構成に関しての用語をまとめておきます。
Android Auto
API Simulators
車載機側プラットフォームのシュミレータアプリ。
このアプリ上で、Android Autoアプリの動作が確認できる。
現在はオーディオ系とNotification系の2種類が存在する。
Android  Auto App
Android Auto向けに拡張したAndroidアプリ。

Android Auto APPについて

1 Android Autoでできること


Android Autoアプリの開発方法については、以下の2機能が公開されています。(2015/03/13時点)

1.1 AndroidAuto音楽再生


  1. 車載機上からのスマートフォン内の音楽データの再生
   再生、停止、送り、戻るなどの車載機上からの操作をコントロールできます。
   シミュレーターアプリと連携する前に聞いていた音楽を、
   シミュレーターアプリ上でも再生することが出来ます。

  1. スマートフォン内の音楽アプリと同等のプレイリストを取得、閲覧
   バックグラウンドに選択されたアプリと同様のプレイリストを取得し、
   シミュレーターアプリでも再生する音楽リストを閲覧、選択することが出来ます。

1.2 AndroidAutoNotification




  1. 車載機器へのNotification送信
   車載機器側でNotificationを選択すると、内容を音声で読み上げてくれます。

   Notificationを車載機器側(現在はシミュレーターアプリ上)に通知できます。


  1. 車載機器からの既読通知を受信
   車載機器側でNotificationが選択される(=音声読み上げ)と、

   既読になったことをIntent通知で受け取ることができます。


  1. 車載機器からの返信を受信
   車載機器側でNotificationに対する返信操作が行われると、
   その内容をIntent通知で受け取ることができます。

※動作確認の方法やシミュレーター、アプリの作成方法に関してはこちらの記事を参考にしてください。

今後の展望について


1アプリケーションについて


1.1 Googleが想定しているアプリケーションの構成

Googleが発表している動画で、音楽再生アプリを例に以下のアプリ構成図にて解説を行なっています。
Android Auto アプリケーションの構成に関しての説明をしているもので、2章で記載していたものとは構成が異なります。
このような構成にすることによって、既存のアプリケーションを1から作り直すことなく、Android Autoに対応させることが出来るため、将来的にはほとんどのアプリがこのような構成になるものではないかと予想されます。


図 4.1.1.1


以下の表にAndroid Auto Appを構成に関しての用語をまとめておきます。

My Audio App
スマートフォン上で動く MusicPlayer アプリケーション
Android Auto App
“Auto enable car”上で車載器用に設計されたUIを表示し、操作を“My Audio App”へ中継するアプリケーション
Auto enable car
Android Auto 機能対応車載機。”Android Auto App” を表示する。

上記のように、My Android App(既存の一般的なアプリケーション)をAndroid Auto Appという中継アプリとの連携させることで、Auto enabled car(車載機)上からMy Android Appを操作することが可能になるという構成になっています。

つまり、Android Auto App自体はただのコントローラーであり、実際に処理が行われているのはスマートフォン上にあるMy Audio Appであるという仕組みです。


1.2 想定されるアプリケーションの使用例


上記のような構成から将来的には、
以下のような使用方法が出来るのではないかと予想されます。
※例として、既存の
アプリケーション(スケジュール管理や音声で別アプリを起動出来る物)がAndroid Auto Appに拡張されたとします。

 乗車前:スマートフォン内のアプリにスケジュールなどを登録しておく
 車載器とスマートフォンを接続
 乗車後 1:車載器から、スケジュールの通知がされる。
 乗車後 2:続けて車載マイクからに向けて、入力を行う。
  例) メールの作成、別アプリ起動、SNS投稿

イメージは以下の通りです。

図 4.1.2.1 
乗車前:スマートフォン内のアプリにスケジュールなどを登録しておく

図 4.1.2.2 車載器とスマートフォンを接続

図 4.1.2.3 乗車後 1:車載器から、スケジュールの通知がされる

図 4.1.2.4 乗車後 2:続けて車載マイクから、入力を行う 1
                                            
 
図 4.1.2.5 乗車後 2:続けて車載マイクから、入力を行う 2

2 懸念点


Android Autoに関して、以下のような懸念点があります。(2015/03/13時点)

  • Android Auto(車載器側)が非公開であること
Android Auto搭載ナビがまだ発売されておらず(※1)
APIおよびプラットフォームに関する情報が非公開になっています。
ナビOS上にAndroid AutoのVMまたはアプリケーションが起動されるのか、
どのようにアプリケーションが起動され、制御されるか不明な状態です。

  • Android Autoのすべての機能が公開されていないこと
現在、公式PV等などではGoogle Mapや音声認識等がデモで行われていますが、
音楽再生機能とメッセージ通知機能のみが一般的に公開されています。
Googleの狙いとしては、既存のアプリケーションやサービスを多少の変更のみでAndroid Auto Appとして拡張出来ることをコンセプトとしているようですが、その実現方法などは未だに非公開です。

  • アプリ審査・公開の問題
UIなどの観点からすべてのアプリが公開されるのは難しいと予想されます。
Android Auto Appは安全審査を行うとありますが、
運転中に使用しても問題ないUIの設計を遵守されているか、
運転を阻害する機能が備わっていないか等の、
アプリケーション機能のすべてを網羅出来るか。
又、Googleの審査を通ったとしても、
日本の基準に公開されたアプリケーションが適しているか等の問題点もあります。(※2)
命に関わる問題なので、とても容易ではない事が予想出来ます。


※1: パイオニア株式会社の連結子会社であるPioneer Electronics (USA) Inc.から3月に北米、西欧で発売予定(日本国内での販売は今のところ無し)
※2:Android Auto公式ページでも、「運転中に便利な機能」には「音楽(日本国内対応未定)」と記載されています。

免責事項

本資料に掲載された情報は、より多くの方々にAndroid Autoを知っていただき、技術に触れ、役立てて頂くことを目的としたものです。
本資料に掲載された情報の利用にあたっては各自の判断に基づき行うものとし、それによって生じた一切の損害について弊社および情報提供者は一切の責任を負いません。



[コラム] Android Autoの機能と今後について




はじめに


本記事は、Googleから発表されているAndroid Autoの特徴や機能に関してまとめた記事です。
Android Autoの現在使用可能な機能、将来的に使用出来る機能およびそのアプリケーションの構成に関して、大きく分けて以下のようにまとめています。(2015/03/13時点)

  • Android Autoとは
  • Android Autoの動作環境
  • Android Appについて
  • 今後の展望について

※本記事を記載するにあたって、以下のURLを参考にしております。

Android Autoとは?


1概要


1.1 Android Auto


Android Autoとは、Android端末とカーナビ等の車載器(テレマティクス)と連動するシステムです。

ユーザーは車載機の操作のみでAndroid端末と連携でき、サービス、メールの確認、

音楽の再生、目的地までのナビゲーションなどのサービスを受けることが出来ます。


図 1.1.1.1

1.2 特徴

Android Autoに関する公式な発表では、まだ一部しか公開されていませんが、
Googleから発表されている動画や実際にハンズオンしている動画を見ると、
以下のような特徴が見て取れます。

  • Android端末とAndroid Auto搭載の車載機をUSBケーブルでつなぐことで連携を開始します。
  • Android Autoはタッチパネルによる操作のみでなく、音声入力によるハンズフリー操作、そして対話型の操作が可能です。
Android端末との連携では、以下のような機能が想定されています。
 ※現在開発方法が公開されているのは、音楽再生、通知機能のみです。
  • 音声認識
    • メールや通知に対する返信の作成
    • 別アプリの起動および操作
  • 音声再生
    • メール・リマインダーやスケジュール通知の読み上げ
  • 音楽再生
    • スマートフォン内の音楽データの再生
  • 電話機能
    • スマートフォン内の電話帳から電話
    • ダイヤル入力による電話
  • 通知機能
    • 通知を選択すると、内容の音声読み上げ
    • 通知に対しての返信
  • Google Mapによるナビゲーション

Android Autoの動作環境

1 Android Auto動作環境の構成


現在公開されているAndroid Autoアプリの開発環境は以下のようになっています。



図 2.1.1

以下の表にAndroid Auto動作環境の構成に関しての用語をまとめておきます。
Android Auto
API Simulators
車載機側プラットフォームのシュミレータアプリ。
このアプリ上で、Android Autoアプリの動作が確認できる。
現在はオーディオ系とNotification系の2種類が存在する。
Android  Auto App
Android Auto向けに拡張したAndroidアプリ。

Android Auto APPについて

1 Android Autoでできること


Android Autoアプリの開発方法については、以下の2機能が公開されています。(2015/03/13時点)

1.1 AndroidAuto音楽再生


  1. 車載機上からのスマートフォン内の音楽データの再生
   再生、停止、送り、戻るなどの車載機上からの操作をコントロールできます。
   シミュレーターアプリと連携する前に聞いていた音楽を、
   シミュレーターアプリ上でも再生することが出来ます。

  1. スマートフォン内の音楽アプリと同等のプレイリストを取得、閲覧
   バックグラウンドに選択されたアプリと同様のプレイリストを取得し、
   シミュレーターアプリでも再生する音楽リストを閲覧、選択することが出来ます。

1.2 AndroidAutoNotification




  1. 車載機器へのNotification送信
   車載機器側でNotificationを選択すると、内容を音声で読み上げてくれます。

   Notificationを車載機器側(現在はシミュレーターアプリ上)に通知できます。


  1. 車載機器からの既読通知を受信
   車載機器側でNotificationが選択される(=音声読み上げ)と、

   既読になったことをIntent通知で受け取ることができます。


  1. 車載機器からの返信を受信
   車載機器側でNotificationに対する返信操作が行われると、
   その内容をIntent通知で受け取ることができます。

※動作確認の方法やシミュレーター、アプリの作成方法に関してはこちらの記事を参考にしてください。

今後の展望について


1アプリケーションについて


1.1 Googleが想定しているアプリケーションの構成

Googleが発表している動画で、音楽再生アプリを例に以下のアプリ構成図にて解説を行なっています。
Android Auto アプリケーションの構成に関しての説明をしているもので、2章で記載していたものとは構成が異なります。
このような構成にすることによって、既存のアプリケーションを1から作り直すことなく、Android Autoに対応させることが出来るため、将来的にはほとんどのアプリがこのような構成になるものではないかと予想されます。


図 4.1.1.1


以下の表にAndroid Auto Appを構成に関しての用語をまとめておきます。

My Audio App
スマートフォン上で動く MusicPlayer アプリケーション
Android Auto App
“Auto enable car”上で車載器用に設計されたUIを表示し、操作を“My Audio App”へ中継するアプリケーション
Auto enable car
Android Auto 機能対応車載機。”Android Auto App” を表示する。

上記のように、My Android App(既存の一般的なアプリケーション)をAndroid Auto Appという中継アプリとの連携させることで、Auto enabled car(車載機)上からMy Android Appを操作することが可能になるという構成になっています。

つまり、Android Auto App自体はただのコントローラーであり、実際に処理が行われているのはスマートフォン上にあるMy Audio Appであるという仕組みです。


1.2 想定されるアプリケーションの使用例


上記のような構成から将来的には、
以下のような使用方法が出来るのではないかと予想されます。
※例として、既存の
アプリケーション(スケジュール管理や音声で別アプリを起動出来る物)がAndroid Auto Appに拡張されたとします。

 乗車前:スマートフォン内のアプリにスケジュールなどを登録しておく
 車載器とスマートフォンを接続
 乗車後 1:車載器から、スケジュールの通知がされる。
 乗車後 2:続けて車載マイクからに向けて、入力を行う。
  例) メールの作成、別アプリ起動、SNS投稿

イメージは以下の通りです。

図 4.1.2.1 
乗車前:スマートフォン内のアプリにスケジュールなどを登録しておく

図 4.1.2.2 車載器とスマートフォンを接続

図 4.1.2.3 乗車後 1:車載器から、スケジュールの通知がされる

図 4.1.2.4 乗車後 2:続けて車載マイクから、入力を行う 1
                                            
 
図 4.1.2.5 乗車後 2:続けて車載マイクから、入力を行う 2

2 懸念点


Android Autoに関して、以下のような懸念点があります。(2015/03/13時点)

  • Android Auto(車載器側)が非公開であること
Android Auto搭載ナビがまだ発売されておらず(※1)
APIおよびプラットフォームに関する情報が非公開になっています。
ナビOS上にAndroid AutoのVMまたはアプリケーションが起動されるのか、
どのようにアプリケーションが起動され、制御されるか不明な状態です。

  • Android Autoのすべての機能が公開されていないこと
現在、公式PV等などではGoogle Mapや音声認識等がデモで行われていますが、
音楽再生機能とメッセージ通知機能のみが一般的に公開されています。
Googleの狙いとしては、既存のアプリケーションやサービスを多少の変更のみでAndroid Auto Appとして拡張出来ることをコンセプトとしているようですが、その実現方法などは未だに非公開です。

  • アプリ審査・公開の問題
UIなどの観点からすべてのアプリが公開されるのは難しいと予想されます。
Android Auto Appは安全審査を行うとありますが、
運転中に使用しても問題ないUIの設計を遵守されているか、
運転を阻害する機能が備わっていないか等の、
アプリケーション機能のすべてを網羅出来るか。
又、Googleの審査を通ったとしても、
日本の基準に公開されたアプリケーションが適しているか等の問題点もあります。(※2)
命に関わる問題なので、とても容易ではない事が予想出来ます。


※1: パイオニア株式会社の連結子会社であるPioneer Electronics (USA) Inc.から3月に北米、西欧で発売予定(日本国内での販売は今のところ無し)
※2:Android Auto公式ページでも、「運転中に便利な機能」には「音楽(日本国内対応未定)」と記載されています。

免責事項

本資料に掲載された情報は、より多くの方々にAndroid Autoを知っていただき、技術に触れ、役立てて頂くことを目的としたものです。
本資料に掲載された情報の利用にあたっては各自の判断に基づき行うものとし、それによって生じた一切の損害について弊社および情報提供者は一切の責任を負いません。



2015年3月10日火曜日



本日、Appleのイベント“Spring forward”が開催されました。
イベントではApple TV、iPhone、Apple Pay、CarPlay、HealthKit、ResearchKit、新型MacBookなどに関する発表がある中、Apple Watchについては、これまで紹介されていた各機能のデモンストレーションとサードパーティアプリの紹介といった内容でした。

また、今回の発表では、ファッションモデルのクリスティ・ターリントンがApple Watchをつけてアフリカでハーフマラソンを完走というパフォーマンスがありました。クリスティ・ターリントンとは、80年代に一世を風靡したスーパーモデルの一人で、現在も尚、トップモデルとしてラグジュアリーブランドの広告や雑誌のカバーを飾っています。
このパフォーマンスからも見て取れますが、AppleはApple WatchをIT系雑誌というよりはファッション雑誌などに掲載する形でアピールをしているようです。効果的なブランド戦略を行なっており、特に日本では一気にトレンドになる可能性がありますね。彼女のマラソンへの挑戦は、Apple公式サイトでチェックできます。
https://www.apple.com/jp/watch/christy-turlington-burns/

気になる発売日ですが、Apple Watchは4月10日から予約および店頭設置開始、4月24日から発売開始(日本含む)とのことです。

いよいよApple Watchの発売が近づいてきました!
そこで、Apple Watchについて今後当社ブログにも掲載していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
本日iOS8.2が公開されました。すでにダウンロード可能になっています。と同時にApple Watchの開発に対応したXcode6.2の正式版がダウンロード可能になっており、正式にApple Watch用の開発が可能になっています。
今回はまずApple Watchの概要とApple Watchアプリをシミュレーター上で動かすまでの手順をまとめました。

Apple Watchでできること
改めて、Apple Watchでどんなことができるかのおさらいです。
Appleが発表している内容から抜粋しました。

Apple Watchでコミュニケーション
  • メッセージ、メール、通話にApple Watchで対応
  • “スケッチ”、“タップ”、“ハートビート”といった新しいコミュニケーション
Apple Watchから操作する
  • ミュージック、Apple TV、iTunesをApple Watchから操作
  • iPhoneのカメラをリモートカメラとして使う(ライブプレビュー、遠隔操作)
Apple Watchでデータを収集する
  • Apple Watchの心拍センサー、加速度センサーで収集した情報をiPhoneに転送してヘルスケアなどに活用
Apple Watchで始めて、iPhoneで続きをする
  • Apple Watchで新着メールを読んで、iPhoneで返信を書く
  • Apple Watchでニュースの概要を見て、iPhoneで詳細を読む
Apple Watchならではの新しい機能が提供される一方で、カレンダー、マップ、Passbook、時計、株価、天気、写真、SiriなどiPhoneでお馴染みのアプリもApple Watch向けにアレンジされており、そちらもユーザーを楽しませてくれそうです。

また、デジタルクラウン、Force Touch、Taptic Engine、心拍センサーなどのデバイステクノロジーについても、実際の感触やアプリでの利用について注目していきます。

Apple Watchアプリの3つのオプション

ここからはApple Watchアプリ開発についての説明です。
まずはアプリ構成について。
Apple WatchアプリはWatchKit App、Glance、Custom Notificationの3つで構成します。

 WatchKit App
 ・ホーム画面から起動できるアプリ本体
 ・複数のカスタム画面で構成

 Glance
 ・重要でタイムリーな情報を表示するためのUI
 ・カード状の文字盤をスワイプするような操作
 ・Read-Onlyの単一画面構成

 Custom Notification
 ・ローカル通知、リモート通知表示用のUI
 ・アクション通知をサポート
 ・Short-LookとLong-Lookが利用できる

GlanceとNotificationの実装は任意ですので、必要に応じて組み込むことができます。
それぞれの特徴を活かしたアプリの設計が必要になってきます。

WatchKitについて
Apple Watch開発用のFrameworkはWatchKitという名前になっています。

WatchKitの概要は以下の公式サイトで説明されています。
https://developer.apple.com/watchkit/

Apple Watchでアプリを実行するにはiPhoneを必要とします。
現時点では、Apple WatchアプリはiOSアプリにバンドルされる拡張要素という位置付けになっており、Apple Watch対応のアプリには以下の2つが必要になります。

  • WatchKit app     ・・・Apple Watch上で動作
  • WatchKit extension・・・iPhone上で動作
Apple Watch Programming Guideより引用

WatchKit appは主にUIを担い、Storyboardとリソースファイルのみで構成されています。
WatchKit extensionはUIの管理やユーザーの操作への応答などを担います。
画面表示以外のほとんどをiOS側で処理する形になります。

Apple Watchアプリをシミュレーター上で動かしてみる
では、シミュレーター上で動かしてみたいと思います。
Apple Watchアプリは最低限の機能であれば、とても簡単な手順で動かすことができます。
Apple Watchアプリの開発にはXcode 6.2以上が必要です。

ターゲットの追加
前述の通り、Apple Watchアプリを作成するにはiOSアプリが必要です。
既存のiOSプロジェクトにWatchKit Appのターゲットを追加します。

  1. XcodeでiOSアプリを開く
  2. File > New > Target
  3. Apple WatchセクションからWatchKit Appを選択し、Next
  4. Glance、Custom Notification使用する項目にチェック
  5. Finish 


これでプロジェクトにWatchKit AppとWatchKit extensionが追加されました。
WatchKit AppのStoryboardにはメイン、Glance、Notificationのシーンが作成されています。



スキームの設定
WatchKit Appターゲットを追加する際にGlanceやNotificationをチェックした場合は、それぞれのスキームも自動的に作成されます。


GlanceやCustom Notificationを別途追加した場合は、手動でスキームを追加します。

  1. WatchKit Appスキームを選択
  2. Product > Scheme > Edit Scheme
  3. "Duplicate Scheme"で既存のWatchKit Appスキームを複製
  4. Run > Infoタブで適切なWatch Interfaceを選択
  5. Close
Notificationのビルドスキームには、テスト用にJSON形式の通知ペイロードを指定することができます。任意のファイルを指定することができますが、WatchKit Appターゲットを作成する際に“Include Notification Scene”をチェックしている場合は、自動的に“PushNotificationPayload.apns”というファイルが作成されます(WatchKit extension > Supporting Filesに配置されます)。

以上で準備は完了です。

見やすくするためにStoryboardと通知ペイロードを少し変更し、実行してみました。

      1. {
      2.     "aps": {
      3.         "alert": {
      4.             "body": "Notification",
      5.             "title": "Optional title"
      6.         },
      7.         "category": "myCategory"
      8.     },
      9.     "WatchKit Simulator Actions": [
      10.         {
      11.         "title": "First Button",
      12.         "identifier": "firstButtonAction"
      13.         }
      14.     ],
      15. }
それぞれのスキームで実行して以下のような画面が表示されれば成功です。
(Apple Watchの画面が表示されていない場合は Hardware > External Displays から画面を追加してください)
GlanceやNotificationで画面/ボタンをタッチするとApp Mainに遷移します。


次回以降、具体的なアプリを作っていきたいと思います。

[コラム] Appleイベント開催!Apple Watchは4月24日発売!



本日、Appleのイベント“Spring forward”が開催されました。
イベントではApple TV、iPhone、Apple Pay、CarPlay、HealthKit、ResearchKit、新型MacBookなどに関する発表がある中、Apple Watchについては、これまで紹介されていた各機能のデモンストレーションとサードパーティアプリの紹介といった内容でした。

また、今回の発表では、ファッションモデルのクリスティ・ターリントンがApple Watchをつけてアフリカでハーフマラソンを完走というパフォーマンスがありました。クリスティ・ターリントンとは、80年代に一世を風靡したスーパーモデルの一人で、現在も尚、トップモデルとしてラグジュアリーブランドの広告や雑誌のカバーを飾っています。
このパフォーマンスからも見て取れますが、AppleはApple WatchをIT系雑誌というよりはファッション雑誌などに掲載する形でアピールをしているようです。効果的なブランド戦略を行なっており、特に日本では一気にトレンドになる可能性がありますね。彼女のマラソンへの挑戦は、Apple公式サイトでチェックできます。
https://www.apple.com/jp/watch/christy-turlington-burns/

気になる発売日ですが、Apple Watchは4月10日から予約および店頭設置開始、4月24日から発売開始(日本含む)とのことです。

いよいよApple Watchの発売が近づいてきました!
そこで、Apple Watchについて今後当社ブログにも掲載していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
本日iOS8.2が公開されました。すでにダウンロード可能になっています。と同時にApple Watchの開発に対応したXcode6.2の正式版がダウンロード可能になっており、正式にApple Watch用の開発が可能になっています。
今回はまずApple Watchの概要とApple Watchアプリをシミュレーター上で動かすまでの手順をまとめました。

Apple Watchでできること
改めて、Apple Watchでどんなことができるかのおさらいです。
Appleが発表している内容から抜粋しました。

Apple Watchでコミュニケーション
  • メッセージ、メール、通話にApple Watchで対応
  • “スケッチ”、“タップ”、“ハートビート”といった新しいコミュニケーション
Apple Watchから操作する
  • ミュージック、Apple TV、iTunesをApple Watchから操作
  • iPhoneのカメラをリモートカメラとして使う(ライブプレビュー、遠隔操作)
Apple Watchでデータを収集する
  • Apple Watchの心拍センサー、加速度センサーで収集した情報をiPhoneに転送してヘルスケアなどに活用
Apple Watchで始めて、iPhoneで続きをする
  • Apple Watchで新着メールを読んで、iPhoneで返信を書く
  • Apple Watchでニュースの概要を見て、iPhoneで詳細を読む
Apple Watchならではの新しい機能が提供される一方で、カレンダー、マップ、Passbook、時計、株価、天気、写真、SiriなどiPhoneでお馴染みのアプリもApple Watch向けにアレンジされており、そちらもユーザーを楽しませてくれそうです。

また、デジタルクラウン、Force Touch、Taptic Engine、心拍センサーなどのデバイステクノロジーについても、実際の感触やアプリでの利用について注目していきます。

Apple Watchアプリの3つのオプション

ここからはApple Watchアプリ開発についての説明です。
まずはアプリ構成について。
Apple WatchアプリはWatchKit App、Glance、Custom Notificationの3つで構成します。

 WatchKit App
 ・ホーム画面から起動できるアプリ本体
 ・複数のカスタム画面で構成

 Glance
 ・重要でタイムリーな情報を表示するためのUI
 ・カード状の文字盤をスワイプするような操作
 ・Read-Onlyの単一画面構成

 Custom Notification
 ・ローカル通知、リモート通知表示用のUI
 ・アクション通知をサポート
 ・Short-LookとLong-Lookが利用できる

GlanceとNotificationの実装は任意ですので、必要に応じて組み込むことができます。
それぞれの特徴を活かしたアプリの設計が必要になってきます。

WatchKitについて
Apple Watch開発用のFrameworkはWatchKitという名前になっています。

WatchKitの概要は以下の公式サイトで説明されています。
https://developer.apple.com/watchkit/

Apple Watchでアプリを実行するにはiPhoneを必要とします。
現時点では、Apple WatchアプリはiOSアプリにバンドルされる拡張要素という位置付けになっており、Apple Watch対応のアプリには以下の2つが必要になります。

  • WatchKit app     ・・・Apple Watch上で動作
  • WatchKit extension・・・iPhone上で動作
Apple Watch Programming Guideより引用

WatchKit appは主にUIを担い、Storyboardとリソースファイルのみで構成されています。
WatchKit extensionはUIの管理やユーザーの操作への応答などを担います。
画面表示以外のほとんどをiOS側で処理する形になります。

Apple Watchアプリをシミュレーター上で動かしてみる
では、シミュレーター上で動かしてみたいと思います。
Apple Watchアプリは最低限の機能であれば、とても簡単な手順で動かすことができます。
Apple Watchアプリの開発にはXcode 6.2以上が必要です。

ターゲットの追加
前述の通り、Apple Watchアプリを作成するにはiOSアプリが必要です。
既存のiOSプロジェクトにWatchKit Appのターゲットを追加します。

  1. XcodeでiOSアプリを開く
  2. File > New > Target
  3. Apple WatchセクションからWatchKit Appを選択し、Next
  4. Glance、Custom Notification使用する項目にチェック
  5. Finish 


これでプロジェクトにWatchKit AppとWatchKit extensionが追加されました。
WatchKit AppのStoryboardにはメイン、Glance、Notificationのシーンが作成されています。



スキームの設定
WatchKit Appターゲットを追加する際にGlanceやNotificationをチェックした場合は、それぞれのスキームも自動的に作成されます。


GlanceやCustom Notificationを別途追加した場合は、手動でスキームを追加します。

  1. WatchKit Appスキームを選択
  2. Product > Scheme > Edit Scheme
  3. "Duplicate Scheme"で既存のWatchKit Appスキームを複製
  4. Run > Infoタブで適切なWatch Interfaceを選択
  5. Close
Notificationのビルドスキームには、テスト用にJSON形式の通知ペイロードを指定することができます。任意のファイルを指定することができますが、WatchKit Appターゲットを作成する際に“Include Notification Scene”をチェックしている場合は、自動的に“PushNotificationPayload.apns”というファイルが作成されます(WatchKit extension > Supporting Filesに配置されます)。

以上で準備は完了です。

見やすくするためにStoryboardと通知ペイロードを少し変更し、実行してみました。

      1. {
      2.     "aps": {
      3.         "alert": {
      4.             "body": "Notification",
      5.             "title": "Optional title"
      6.         },
      7.         "category": "myCategory"
      8.     },
      9.     "WatchKit Simulator Actions": [
      10.         {
      11.         "title": "First Button",
      12.         "identifier": "firstButtonAction"
      13.         }
      14.     ],
      15. }
それぞれのスキームで実行して以下のような画面が表示されれば成功です。
(Apple Watchの画面が表示されていない場合は Hardware > External Displays から画面を追加してください)
GlanceやNotificationで画面/ボタンをタッチするとApp Mainに遷移します。


次回以降、具体的なアプリを作っていきたいと思います。
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