2016年8月19日金曜日

【HoloLens開発】日本での発売に備える実機開発 体験編

HoloLensは13m先の壁まで認識できる!?


HoloLensの実機を使ったからこそ分かったことを装着感・空間把握・視野・酔い・ジェスチャー操作・HoloLensに向いている用途・向いていない用途という7項目に分けて書いていきます。


連載目次
Part 1: 【HoloLens開発】日本での発売に備える実機開発 - 体験編 - ←本記事
Part 8: 【HoloLens開発】ユニティちゃんとHoloLensで戯れる - シェアリング編2 - (予定)

Resource(上記画像): Microsoft HoloLens 








装着感

初めてHoloLensを付けたときは、思ったよりも軽い印象でした。初めは1時間ほど付けているだけで首と目が疲れ、外したくなっていましたが3回、4回と慣れてくると私は2時間通してでも全然付けていられました







両サイドに物理ボタンがあり左はコントラスト、右は音量の調整ができます。


















またヘッドセットの後ろはダイヤル式になっており、かなりがっちりと止めることができ安定感があります。

HoloLensはPCとのケーブル接続無しで動き、付けたまま部屋中動き回れる点はかなりいいと思います。

空間把握

最初は空間を認識にするのに部屋全体を動き回らなければいけないと思っていたのですが、7畳くらいの広さの部屋で、数十秒ほど辺りを見回すだけで壁・天井・床などを認識してくれていました。
驚いたのが、広い部屋で試したとき、距離で言うと13メートル先の壁のメッシュ作成までできていました。
下記の画像がWindows Device Portalの3D Viewを使って部屋のメッシュを作成しているところです。















視野

視野は言われている通り狭いですが付けて触っている内に気にならなくなってきます。
この下記の写真に写っているレンズ内の少し色が付いている長方形の部分がホログラムが映る視野の広さになります。
付けてみるとデスクトップPCから30センチ(通常使用)くらい離れたときの画面くらいの大きさでした。


アプリにもよると思いますが部屋全体を使うゲームアプリ(Roboraidなど)をやっているときは、若干狭いかなと思うくらいで他はあまり気になりませんでした。
視野は明るければ明るいほど見ずらくなりますがオフィス内くらいの明るさであれば、難なく文字も見ることができます。
Hologramが見える最適な距離はレンズから2mあたりの位置で、0.5mくらいまで近づくとホログラムが映らなくなります。
遠い場合でもずっと映っていて操作もできるのですがボタンが小くなるのでかなり操作しずらくなります。
なので最適なのは下記の図の範囲(1.25m~5m)が操作しやすいでしょう。

レンジ
最小距離
最大距離
深度カメラ
0.85m
3.1m
ホログラム設置可能範囲
0.1m
無制限
ホログラム設置・操作最適範囲
1.25m
5m



Resource: Microsoft HoloLens  

酔い

VRでは良くある特有の酔いのようなものは感じませんでした
Oculusを数分付けているだけで酔う私が酔わないので基本的には大丈夫だと思います。
おそらく周りの景色が現実空間のため酔いずらいのでは?と思います。
ただPlainVRというVRのようにアプリが使えるのですがこれをやるとVRと同じで酔い易かったです。








ジェスチャー操作

基本的に視線移動とAirTap・Bloomで操作しますが、AirTapの認識率は高く反応も早いです。
ゲームで激しい動きをしている中でもかなり認識してくれます、Bloomは少し認識されずらいです。
ジェスチャー操作としては、腕を顔の前まで上げる動作が必要なので、だんだん腕が疲れてきます。ですのでクリッカーを使うのがお勧めです。



音声入力は今のところ英語対応のみになっており、hey,cortanaはすぐ認識するのですが発音が悪いのかShutdownをなかなか認識してしてくれませんでした。。。
使用できる音声コマンド(一部)の一覧は【HoloLens開発】日本での発売に備える実機開発 基礎知識編で確認できます。


体験してみて思ったHololensに向いている用途

HoloLensに向いている用途があるもので何か1つ挙げるとしたら個人的にはサバゲーのようなものがあると面白いと思いました。
部屋の形や家具などを認識できるのでそれを障害物として隠れながら撃ち合うということができます。
演出も派手にすることが可能ですしそれでいて普通のサバゲーより安全です。ただHoloLensが壊れないかかなり心配になりますが。。


向いていない用途

VRのように視界全体を仮想空間にするようなアプリ。
そもそもVR用ではないので当然かもしれません。
使用してみた感想としては視野角が狭いのでその周りの景色がかなり視野に入ってきてしまいます
そのため、Oculusのような没入感は全くありませんし、映像が出ていても向こう側が若干透けて見えてしまいますのでこの用途ではお勧めできません。


まとめ

まず第一に、これが未来かと思えるような凄いデバイスだと思います。
ゲームとして遊ぶには今の状態でもかなり楽しめることができます。
日常的な業務などに使えるようになるにはジェスチャー操作の改善が必要だと思います。
例えば物体を掴んだり、手でもっと簡単にキーボード入力ができたりする等。
CGの張り付き具合が、かなりリアルで本当にあるのではないかと思えてしまいます、なのでかなり触りたくなりますが触れません笑 
そういった部分をLeapMotionやこのブログのコラムでも紹介したMyoのようなセンサーデバイスを使用して手で掴むようにできれば使い勝手が向上するのではないかと思いました。


連載目次
Part 1: 【HoloLens開発】日本での発売に備える実機開発 - 体験編 - ←本記事
Part 8: 【HoloLens開発】ユニティちゃんとHoloLensで戯れる - シェアリング編2 - (予定)


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