連載目次 |
Part 3: 【HoloLens開発】
Part 7: 【HoloLens開発】
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【事前準備】
HoloLens開発をするにあたり、Visual Studio 2015、HoloLens開発用Unityが必要なのでMicrosoftの公式サイトからインストールしておきます。開発環境はWindows 10 Pro、Enterprise、Educationの64bit OSが推奨されています。
今回は実機開発なので開発の場合はHoloLens Emulatorはインストールしませんが、実機のない方はインストールして開発してください。
【Unity側】
まずはHoloLensにユニティちゃんを表示するために、Assets Storeから『”Unity-chan!” Model』をインポートします。検索するか、カテゴリから3Dモデル>キャラクターと進むとすぐに見つかるはずです。
インポートするとProjectのAssetsに『UnityChan』が追加される。Assets>UnityChan>Modelsとフォルダを移動するとunitychan.fbxというモデルデータがあるのでこれをHierarchyにドラッグ&ドロップします。
これでSceneにユニティちゃんが表示されます。
しかしこのままではカメラに映らないのでHierarchyのunitychanを選択し、Inspector内にあるTransformのPositionとRotationを調整しておきます。
しかしこのままではカメラに映らないのでHierarchyのunitychanを選択し、Inspector内にあるTransformのPositionとRotationを調整しておきます。
ひとまずPosition (0, 0, 2)、Rotation (0, 180, 0)に設定しておきます。
またユニティちゃんのポーズも手を広げてピーンとしたままなので、HoloLensで表示した際のポーズを変えるために、Inspector内にあるAnimatorのContolloerを設定します。今回はUnityChanARPoseを設定します。
続いてMain Cameraの設定を行います。Main Cameraを選択するとSceneの右下にプレビューが表示されます。Main CameraのTransformをPosition (0, 1, 0)、Rotation (0, 0, 0)にするとちょうどいい感じにプレビューに表示されるのでひとまずこのように設定します。
また、HoloLensで表示する場合、背景は透過でなければならないので背景色を設定します。
Main CameraのInspectorで、Clear FlagsをSolid Colorに変更し、BackgroundのRGBAを(0, 0, 0, 0)に設定します。
HoloLensに表示するにはUWPに変換する必要があります。
変換のための準備として、まずPlayerの設定を行います。
Edit>Project Settings>Playerと選択し、InspectorにPlayerSettingsが表示する。Windowsストアアイコンのタブを選択します。
表示された設定の内、Other Settingsの以下にチェックします。
「Virtual Reality Supported」
チェックすると、Virtual Reality SDKsが表示されるのでWindows Holographicが選択されていることを確認します。
次にPublishing SettingsのCapabilitiesの以下にチェックします。
「Microphone」
「SpatialPerception」
「SpatialPerception」
ここまでできたら一旦Sceneの保存をしておきましょう。
最後に、実際にビルドしてUWPに変換していきます。
Files>Build Settingsと選択します。
Add Open Scenesを選択し、先ほど保存したSceneを追加します。
PlatformはWindows Storeとし、SDKに「Universal 10」、UWP Build Typeに「D3D」を選択し、Debuggingの「Unity C# Projects」にチェックを入れます。
【Visual Studio側】
ビルドが環境するとUWPが作成されているので、Visual Studio 2015でプロジェクトを開きます。
ビルドされたUWPをHoloLensにインストールするために、HoloLensとPCを接続します。
初回接続の際にはPINコードを入力する必要があります。
PINコードはHoloLensのSettings>Developer>PINに表示されているので、これをPCの入力フォームに入力しましょう。
準備ができたら以下の構成で実行します。
ソリューション構成 : Release
ソリューションプラットフォーム : x86
実行対象 : Device
なお、たまにエラーが発生してUWPの起動に失敗することがあるが、再度実行することで起動できます。
実際にHoloLensで表示してみるとこんな感じになります。
横から見るとちゃんと横向きを見れます。
今回の実装だと空間の物体を認識していないので常に前面に表示されてしまいます。
空間認識編で実装していこうと思います。
実際にHoloLensで表示してみるとこんな感じになります。
横から見るとちゃんと横向きを見れます。
今回の実装だと空間の物体を認識していないので常に前面に表示されてしまいます。
空間認識編で実装していこうと思います。
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