本日(5/19)にGoogleに赴き、Google Developer Day 2009 Japanのセッションのスピーカーの方々に他のサポーターの方々と一緒にインタビューしてきました。
インタビューした方々は全てGooglerの方です。
それぞれ以下の内容でインタビューを行いました。
※Chromeの坊野さんのインタビューもある予定でしたが、都合により参加されませんでした。
- Adwards API
- 栗原一城さん
- 安田政弘さん
- Android
- Chris Pruettさん
Adwardsの方は他のサポーターの方々にお任せして、Androidのインタビュー内容を書かせていただこうと思います。
Chris Pruettさんのインタビュー
自己紹介
Androidのデベロッパーアドボケイド。
Androidの担当になる前はLivelyチーム内のプログラマの一人で、Googleに入社する以前はゲーム関係の会社で働いていたそうです。
当日のセッションについて
ゲーム開発は細かい所で注意することが多いので、そのあたりについて解説するとのことでした。
質問タイム
- Androidはワンバイナリを目指しているということですが、システムのアプリケーションにもネイティブのライブラリを使用しているものがあるようです。ダウンロードアプリでライブラリを同梱することが出来るようにはならないのでしょうか?
- Chris『ライブラリをapkファイルに同梱することは現時点でも出来ますし、すでにそのようにしている人もいます。しかし、公式にはサポートしていません。また、apkファイルの中に複数のCPU向けのライブラリを同梱することも技術的には可能です。ライブラリをサポートしなかったのはC++のパイプライン処理が信用できなかったなどの理由もあります。高速化したいという要望も多いので、将来的にはC++などのライブラリを使用できるようにしたいです。』
- 本日(5/19)に発表されたHTC-03Aですが、有料アプリケーションの配信は出来るようになるのでしょうか?
- Chris『時期はわかりませんが、出来るようになります。米国では無料アプリの配信のみの準備期間が設けられ、有料アプリケーションの決済方法はGoogle CheckOutを使っています。(米国の場合)売り上げの30%が手数料として納められ、70%が開発者の手元に残ります。そして25%がキャリアに分配され、残りの5%がGoogleに入ります。』
- 月額課金の対応予定は?
- Chris『状況を見ながら対応すると思います。時期はわかりません。』
- Chrisさん作成中のゲームを見せてもらってもいいですか?
- Chris『まだ未完成ですが、来月末までに完成させる予定です。オープンソースにして公開(※編集注:すごい!)し、Android Marketにも流します。』
実際のゲーム画面。
ガベージコレクタが動かないように工夫していたり、かなりサクサク動いています。
十分すぎるくらいサクサク動いていましたが、ゲーム開発者としてはまだまだ納得いかない出来とか。
早くソースが公開されて欲しいところ。プロのゲーム開発者が作成したゲームのソースが公開されるのはかなり珍しいのでは?
- iPhoneはUIのガイドラインが細かく規定されているがAndroidではどうなっているのでしょうか?
- Chris『UIのガイドラインというのはブログなどで公開していますが、Appleのように細かい規定は設けていません。Marketに流れるアプリケーションもGoogleでは一切審査をしていないので、何か問題があった時のみ調査を行います。不出来なアプリケーションは自然に淘汰されるので、細かい縛りを設けることはしません。』
- TimePickerウイジェットがおかしいのですが、バグでしょうか?
- Chris『バグリポートをあげるか、直接私に送ってください。英語のメーリングリストに投稿しても有効です。』
- DS上にAndroidを載せたりすることはありえる?
- Chris『Nintendoさんからオファーがあれば、実現の可能性はあります。Googleの技術者にもDSを開発していた人間がいます。しかし、DSのスペックではちょっと遅いかもしれません。基本的にオープンソースなので勝手にやってもらってもOKです。』
- DoCoMoさん向けのHTC-03AにG1などとは違う制限があったりはするのでしょうか?
- Chris『キーボードがない以外は基本的に制限はありません。ダウンロードで待ち受けアプリを含めた全てのアプリケーションを置き換えられます。』
- 絵文字の対応はできているのでしょうか?
- Chris『絵文字の開発自体は完了しています。』
- NativeClientとの連携は考えられているのでしょうか?
- Chris『現時点でそういう話はないですが、そういうことができたらいいですね。NativeClientは担当ではありませんが、技術的な障壁はないと思います。』
- どんな人にセッションに来て欲しいですか?
- Chris『ゲームに興味のある人です。OpenGLなどに興味のない人が来ても退屈かもしれません。ゲーム業界はAndroidのような端末じゃないといけない理由についても話したいです。』
その他
Hackathonの募集は明日(5/20)くらいから開始するそうです。
マーケティング担当の方から去年のTシャツに代わるものの実物を見せてもらいましたが、当日までのお楽しみということで内緒にしておきます。
来週もインタビューがあるのですが、私はGoogle I/Oに参加するためにサンフランシスコにいる為、残念ながら次回のインタビューには参加できません。
Google I/Oの模様もレポートしますのでお楽しみに!
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