今回は、CTSで覚えておいたら楽、得、自慢(?)できる操作について記載いたします。
技術部 藤井洋祐 (twitterID:@i_m_yosuke)
なお、本内容を実施し、何らかの問題、損害などが発生した場合、当社は一切の責任を負いません。
あくまで自己責任で実施してください。
これらのことを認識頂いた上で、ご利用、参考にしてください。
1. CTSの操作(応用編)
1.1 テスト中の操作
1.1.1 中断
プランCTS実施中に、中断せざるを得ない事態(ターゲットデバイスフリーズ、microSD入れ忘れに気づくなど)が発生することがあります。
その場合、”Ctrl+C”(下図 青丸部分)で中断が可能です。
Note.
CTSは、随時 /android-cts/repository/results/[日付フォルダ]/testResult.xml へ実行結果の書き込みを行ってます。中断のタイミングによっては、testResult.xmlが破損する可能性もあります。
よって、この方法によっての中断は、リスクがあることを承知した上で、実行してください。
書き込みを行っていないと思われるタイミング、たとえば、ターゲットデバイスReboot中などが狙い目です。
1.1.2 再開
1.1.1で中断させたプランCTSを再開させる場合は、通常のCTS起動と同じです。
再開させずに新規で開始したい場合:
”0” → エンター
再開させたい場合:
”1” → エンター
選択した内容で、プランCTSが実行されます。
Note.
中断しているプランが複数ある場合は、cts_hostプロンプトで、”ls -r”によって、実行プラン一覧が
表示することが出来ます。
ここでSession Id毎に表示される情報を確認し、再開させたいプランを確認します。
Session ID 5(プランCTS)を再開させる場合は、”1” → エンター → ”1” → エンターとなります。
1.2 プランCTSのピンポイント実施
1.2.1 クラス単位で実施する
ときには、パッケージ単位より、細かい単位で実施したい場合もあります。
例えば、android.textパッケージのEditable_FactoryTestクラスだけを実行したい場合があったとします。
cts_hostプロンプトで”start --plan CTS -p android.text.cts.Editable_FactoryTest”を入力します。
書式:start --plan test_plan_name -p java_package_name.class_name
Note.
パッケージに含まれるtest suite単位で実施したい場合です。
図1.2.1の例からいきますと、
”start --plan CTS -p android.text.cts”と入力することで、
”android.text.cts”Test Suiteが全て実行されます。
※但し、Not Executedの項目のみです。
1.2.2 メソッド単位で実施する
CTS実施の最小単位です。
android.textパッケージのStaticLayoutTestクラスのtestGetLineForVerticalメソッドだけを実行したい場合cts_hostプロンプトで
”start --plan CTS -p android.text.cts.StaticLayoutTest#testGetLineForVertical”
と入力します。
書式:start --plan test_plan_name -p java_package_name.class_name#method_name
Note.
メソッド単位実行した場合、対象メソッドが既に実行済み(pass/failのどちらか)であっても、結果(testResult.xml)を上書きします。
以上です。
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