2013年10月4日金曜日

今、流行のiBeaconとは?


最近よく耳にするiBeaconとはなんでしょうか。Appleはまだ明言していないようですが、いろいろなサイトを読むと、Bluetooth 4.0 で導入されたBLE(=Bluetooth Low Energy)をiOSで使えるようにしたものの総称のようです。iOS7から実装されています。



BLEの特徴は、超低消費電力です。小型の発信機など、長時間電力供給のないデバイスに向いています。ボタン電池1個で数年持つとのこと。また、ペアリングの必要がないため、即接続が可能であり、ユーザーの手を煩わすことがありません。そして、デバイスの発信電波強度が取得できるため、iOSで動く移動機(例えば、iPhone、iPad、iPod Touchなど)がその電波を受信した際に電波強度の減衰量からデバイスとのだいたいの距離が算出できます。

このような性質を利用して、ある場所に近づいたり、ある場所から離れたりすると、お知らせを画面上に表示したり、展示物に近づくとその詳細情報を自動で表示するなどの新たなサービスが生まれています。(これはオンライン(ネットワーク)とオフライン(店頭販売など)をつなぐという意味のO2Oというビジネスモデルのひとつになっています。)

例をいくつかあげます。

[Profile Passport]

Profile Passportは、リクルートグループ、ブログウォッチャー、電通が提供する位置情報を活用したジオフェンス機能および興味や関心を推定するプロファイル機能を、常時接続かつ、消費電力を抑えた形で実現するO2Oソリューション。

http://www.profilepassport.jp/

[ショプリエ]

リクルートライフスタイルが運営する、小売店舗に入店したり、指定した対象商品をスキャンすることでポイントが貯まることをフックにした来店促進サービス。ユーザーは『ショプリエ』を店内で起動したり、対象商品のバーコードをスキャンすると、スタンプが貯まる。貯めたスタンプに応じて対象店舗でご利用いただける商品券や商品と引き換えることができる。

http://shoplier.jp/

[PayPal]

財布、カード、スマートフォンに手を触れることなく、店舗に入るだけで支払いを完了できる新決済システム。

https://www.paypal.jp/jp/home/

[MLB]

MLB.com の試験的なサービス。

http://japan.cnet.com/news/commentary/35037818/
http://japan.cnet.com/news/service/35037875/?ref=rss

[トーハクなび]

東京国立博物館ガイドサービス。

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1633


手ごろなところでは、以下のようなデバイスが販売されています。

[Beacon (Estimote)]

壁に貼り付けて、店内の案内、商品情報の送信に利用できる。

http://estimote.com/

[Bluetooth Tag]

キーホルダー。大事な鍵が体から離れると知らせてくれる。

http://www2.elecom.co.jp/avd/bluetooth/tag/lbt-mpvru01/


Androidでは、NFCがブームとなりましたが、iBeaconは、NFCのもつ近接通信も可能なことから、NFCに取って代わる可能性もあります。今後、iBeaconを使ったサービスが広がっていくことは間違いないでしょう。


記載されている会社名、および商品名等は、各社の商標または登録商標です。

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